「七転び八起き」という言葉がこんなにも似合う人は他にはいないと思います。それほどの紆余曲折を経てピザーラを成功に導いた浅野社長の成功の方程式が詰まった一冊
ピザーラは海外の会社とばかり思っていましたが、
ピザーラは列記とした日本の会社でした。
しかもピザーラは会社名ではなくブランド名。
会社名はフォーシーズというあまり馴染みのない会社では
ありますが、フォーシーズが展開するブランドには
「TO THE HERBS」(ピザ&パスタ)
「KUA’AINA」(ハンバーガーレストラン)
「銀座あさ」(天ぷら)
と聞いたこと、入ったことがあるお店がずらり。
様々な業種で成功している社長だから、さぞかし
エリートコースを歩んできたのかと思っていたら、
全くそんなことはなく、失敗の連鎖だったそうで、、、
浅野社長は裕福な家に生まれましたが、会社を経営していた父が
脳溢血で突然倒れ、経営権が他の親族に移ってしまい、
裕福な生活から一転、貧乏な生活へと余儀なくされました。
それでも浅野社長の母は生活のためにマージャン店を開くも
素人同然で成功するわけもなく、失敗続き。
過労がたたったためか、母も若くしてこの世を去ってしまいます。
その後の浅野社長はウーロン茶の輸入業、ラーメン店、健康食品販売、
宝石商、レンタルビデオ屋と様々な業種にチャレンジしますが、
どれも失敗。。。止めにクラブハウスを経営したときに自らの料理で
火事を起こし、全身に火傷を負って三ヶ月間も生死の境を彷徨ってとのこと。
ここまで来たら普通だったら死にたくなりますよ。
死ななくても精神がもたないと思います。
でも浅野社長は諦めなかった。なんとなく見ていた映画「E・T」で
デリバリーのピザのシーンで閃きます「これを日本でもやろう!」と。
これが現在のピザーラの始まりなのです。
数々の事業を失敗して、大やけども負って、それでも諦めなかったからこそ
たどりついたデリバリーピザという閃き。まさに七転び八起きです。
今日の若者はたった一度、就職試験で落ちたり、大学試験に失敗しただけで
引きこもったり、自殺したりします。何回転んでもいいのです、起き上がりさえすれば。
この本を読んで、心からそう思えるようになりました。そしてピザーラでちょっと働いてみたいとも。
数々の失敗を乗り越えたきた浅野社長だからこそ、言葉に重みと真実味があります。
今、会社を経営している方、これから会社を経営してみたい方にはぜひ読んで頂きたい一冊です。
今日の「ちょこっとバッスイ!」は
そんな浅野社長の人柄が伺える箇所です。
ちょこっとバッスイ!
社員旅行といっても、うちの場合はまったく違います。
止まったホテルでの私の部屋は、完全に解放状態です。
ワインやウイスキーを何十本と持ち込み、一晩中、誰でも入れ、
いくらでも飲み放題。名付けて「クラブ・プレジデント」です。
こうすると、実によくみんなしゃべってくれる。
「僕は将来、自分のお店をもちたいんです!!」とか、
「アメリカ出店の際には、自分に任せて下さい!!」とか、本音バンバンです。
でもこれが大事だと思っています。
何もしゃべってくれなくては、こちらは、みんなのおとがわからないままだし、
こちらがわかるためには、みんなにもしゃべってもらう必要があるのです。
社員旅行あ、その「場」を提供する機会の一つです。(p190)
こんな社長だったら一緒に働いたら楽しいですね。
今度ピザを取る機会があったらピザーラに頼んでみようかな。
◆目次◆
はじめに-私、「ピザーラ」の社長です!
第一章 「チャンス」は誰にでもある
第二章 勝つことは「先」を読むこと
第三章 自分の仕事に「夢」を持つ
第四章 「人」を制するモノが成功する
第五章 「正直」こそが長続きのコツ
2014-06-30 17:38
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